物理療法の目的は「痛み」と「しびれ」を軽くすることです。

皆様が感じる痛みや一部のしびれは、変形した関節や硬くなった筋肉が作る「痛み物質」が原因です。

膝や腰が曲がっているから痛みが続くのではなく、その「痛み物質」を上手に抑えることができないから良くならないのです。

関節の痛みは、痛み物質を作る炎症を抑えるため消炎鎮痛に作用するお薬や、熱をとるためにアイシングで対応します。

筋肉は「痛みの器官」と言われ、たくさんの痛み物質を作り出します。

その原因は筋肉の循環障害や持続性筋収縮による『筋肉の酸欠』です。

筋肉の血流改善のために低周波療法・レーザー療法・有酸素療法をおこない、牽引療法によるストレッチで筋肉の長さを整え、患者様の痛みに対応します。

運動療法は「身体の使い方の勉強」です。

「どうしていつも膝や腰が痛いのか」「色々治療を受けて楽にはなるけど、またすぐ同じところが痛む」

こういった悩みを抱える患者様はたくさんいます。多くの場合、その悩みは皆様の「姿勢」や「日常動作」を改善することで解決できます。

痛まない姿勢や動作を身につけるためには、関節や筋肉を重力や負荷に対して適切に動かせるようになることがポイントです。

多くの患者様は、身体にとって効率のいい姿勢や動作ではなく、生活習慣や環境設定に合わせた、自分にとって楽で都合のいい姿勢や動作をしています。

そのため、無理な関節運動による「関節機能障害」や、筋肉の負担による「痛み」を作り続けます。

私たちは、「適切な姿勢・動作の再学習」を、ホームエクササイズも含めて実施、指導します。

単に「ケガを治すための治療」ではなく、「ケガをした経緯と、その運動動作の問題点」を一緒に考えます。

スポーツでのケガは、普段の生活でおこるケガとは違い、激しいコンタクトによる大きな外力や、厳しい練習動作の繰り返しなどで発生します。

身体が適切な動作を習得できるようリハビリテーションを実施することで、復帰から再発予防まで、皆様のスポーツライフが維持できるよう協力します。

また、スポーツの構成要素である有酸素機能・筋出力・バランス機能を向上させるため、個々のニーズに合わせたフィジカルプログラムの作成やストレッチ指導と、コンディショニング面にも配慮した、栄養指導や生活指導、関節可動域の改善によるパフォーマンスの向上にも努めてまいります。

保険診療の適応外になりますが、再生医療の紹介もしています。まずは気軽にご相談ください。

地域医療連携により、他の病院でうけた手術後のリハビリテーション治療にも対応します。

クリニカルパスをもちいて、医療機関同士で情報の共有をすることで、計画的な治療が可能です。

また、「なぜその手術をうけるに至ったのか」という術前の状況にも視野を広げ、

再発予防もふまえた長年の代償動作の改善を目的とした包括的なリハビリテーション治療介入を目指します。